カメラの基礎

カメラでの撮影で手ぶれする原因と手振れを防ぐ方法

2019年2月11日

写真撮影

せっかく良い場面に出会えたのに撮影した写真が手ぶれしていたら残念な気持ちになりますよね。

「手ぶれ」は「ピンボケ」と同様に特にカメラ初心者の方に多い失敗写真となりやすいものです。

この記事ではデジタル一眼レフやミラーレス一眼での撮影時に手ぶれしてしまう理由手ブレを防ぐポイントについてお伝えしていきます!

カメラの持ち方と撮影時の姿勢

カメラの構え方

見逃しやすいですがカメラの持ち方と撮影する時の姿勢は手振れに大きく関係しています。
持ち方が悪いと撮影時にカメラが安定せずにシャッターを切ったときにカメラが動いて手振れ写真となってしまいます。

姿勢についても同じです。カメラをまっすぐ保てないような不安定な姿勢では手振れする原因となります。

カメラを持つときは脇をしめて両手でしっかり持ちます。右手はシャッターを切るときに使うので特に左手を使ってカメラを固定するとより安定します。

シャッターを切るときがカメラが動きやすいタイミングなので思いっきりシャッターボタンを押すのではなく必要最低限の力で軽く押すようにしましょう。
安定した場所でまっすぐ立った姿勢でこれができれば持ち方が原因での手ぶれは減るはずです。

シャッタースピードと手振れとの関係

シャッタースピードダイアル

手振れについて考えるとき最も大事なのはシャッタースピードです。
シャッタースピードを理解すればなぜ手振れするのか、どうすれば手振れしないのかはっきり分かるようになります。

大事な知識なので細かく解説していきます。

シャッタースピードって何?

最初にシャッタースピードとは何か?についてお伝えします。

簡単に言えばシャッターボタンを押してから何秒間カメラ内センサーに光を当てるかです。

カメラの液晶を見るとシャッタースピードとして1/30/,1/60,1/125・・・といった数字が表示されていますが、例えば1/125の意味はシャッターボタンを押してから1/125秒間センサーに光を当てるを意味しています。

1/125→1/60→1/30となるに従ってセンサーに光を当てる時間が長くなります。

1/125から1/60に変更することをシャッタースピードを遅くする、1/60から1/125に変更することをシャッタースピードを早くする、と言います。

カメラによって違いますがシャッタースピードは30秒〜1/4000秒といった範囲で設定が可能です。

参考記事

シャッタースピード
シャッタースピードとは?設定方法と目安や効果についても

この記事ではシャッタースピードについて解説します。シャッタスピードについて理解して活用することで、写真の表現の幅が広がります。 そもそもシャッタースピードとは何か?について解説した後、シャッタースピー ...

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シャッタースピードが遅いと手ぶれしやすい

シャッターを押してセンサーに光を当てている間にカメラを動かすと手ぶれした写真となります。

例えばシャッタースピードが1秒の場合シャッターを押してから1秒間全く動いてはいけないということになります。現実的に考えて、これは不可能に近いです。

じゃあシャッタースピードを早くすれば良いの?残念ですがそんな簡単な話ではないです。

カメラ内センサーに当てる光はその時々の場面によって必要な量が決まっています。

そのため暗い場所では明るい場所よりもシャッタースピードを遅くして必要な光の量をセンサーに当てます。

これが暗い場所で手ぶれしやすい理由です。

手ぶれしないシャッタースピードの目安は1/(レンズの焦点距離)と言われています。

レンズの焦点距離が35mmの場合は1/35秒よりシャッタースピードが遅くなると手ぶれしやすいということです。

じゃあ暗い場所ではどうしようもない?

そんなことはありません。シャッタースピード以外にもセンサーに当てる光を調整する設定があるのでそれらを使って手ぶれを防ぐ方法をご紹介します。

F値を小さくする(絞りを開ける)

F値についての詳細な解説はここでは省略しますが一定時間にセンサーに当てる光の量を調整するものがF値です。

F3.5やF5.6といった数字でカメラの液晶に表示され例えばシャッタースピードが1秒の時F3.5の方がF5.6のよりもセンサーに当てる光の量は多くなります。

現実的でない数字ですがイメージを掴んでいただくために説明すると必要な光の量が100、1秒間に光を取り込める量はF3.5が50、F5.6が20の場合、F3.5であれば2秒、F5.6であれば5秒、センサーに光を当てれば良いことになります。

F値が小さい方が光を当てる時間は短くて良い、つまりシャッタースピードを早くできるということです。

レンズによって設定できるF値が決まっているのでできるだけ小さくして撮影をしてみましょう。

ISO感度を上げる

F値と同様に光を調整する設定としてISO感度があります。

F値がセンサーに当てる光の量を調整しているのに対して、ISO感度はセンサーが光を受け取る力を上げるイメージです。

ISO感度は100,200,400,800・・・といった数字で表され、数字を大きくすると光を受け取る力は上がります。

現実的でない数字ですがイメージを掴んでいただくために説明すると、必要な光の量を100として、1秒間に取り込める量を50とすると、ISO感度100の場合は2秒、ISO感度200の場合は1秒と、ISO感度を上げるとシャッタースピードを早くすることができます。

ただしISO感度を上げるとノイズが出やすくなります。

実用的なISO感度はカメラによって異なり上位機種になるに従って高感度にしてもノイズが出づらいです。

まずはF値で調整した上でどうしても必要であればISO感度を上げると良いでしょう。

さいごに

今回は手ぶれする原因と対処法についてお伝えしました。

三脚などの道具を使えば夜景など暗い場面でもより安定した撮影が可能になります。

また他の記事で解説したいと思います。


それでは!


  • この記事を書いた人
Kazu

Kazu

オンラインカメラショップ店長|写真撮影|動画制作|ホームページ制作|福岡県在住|40歳|既婚、子供2人(3歳、1歳)|35都道府県訪問|美味しいものを食べていれば幸せ

「旅」と「カメラ」をテーマに実体験を元にした記事を書いてます

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